松山のホタル 

 初夏の夜、暗闇に舞うホタルの光。日本では平安時代から鑑賞されていたそうです。文学に登場する他、 ♪ ほう ほう ほたるこい ♪ と歌われるなど幅広い年代に親しまれています。ここでは、松山市の身近なホタルを3種類紹介します。

ゲンジボタル(源氏蛍)

 川辺など流れのある水辺にすむ。西日本と東日本でオスの光る間隔が異なることが知られている。体長10〜16mmで、10mm以下のヘイケボタルやヒメボタルと区別できる。レッドデータブックまつやま2012では準絶滅危惧種に指定されている。
写真上:成虫のオス(武智礼央氏撮影)
写真中:メスに集まる複数のオス(武智礼央氏撮影)
写真下:ゲンジボタルの光跡(小川次郎氏撮影) 
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※松山市内のゲンジボタル観察エリアはこちら

ヘイケボタル(平家蛍)

 水田や湿地など流れのない水辺にすむ。体長7〜10mm。体が小さく、背の黒い線が太く直線的であることでゲンジボタルと見分けられる。また、ゲンジボタルより光が弱く、光る間隔が短い。レッドデータブックまつやま2012では絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。
写真上:成虫のオス(武智礼央氏撮影)
写真中:終齢幼虫(武智礼央氏撮影)
写真下:ヘイケボタルの光跡(小川次郎氏撮影)
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ヒメボタル(姫蛍)

 幼虫も成虫も陸地にすむ。松山市では平地から低山地の森林で観察される。体長5.5〜9.6mmと他の2種類より小型。森や林の中で点滅しながらチカチカと光り、オレンジがかった黄色い光であるため、ゲンジボタルやヘイケボタルと見分けられる。レッドデータブックまつやま2012では絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。
写真上:成虫のオス(武智礼央氏撮影)
写真中:成虫のメス(武智礼央氏撮影)
写真下:ヒメボタルの光跡(小川次郎氏撮影)
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ホタルを観察するときには以下の点に注意しましょう。

人工の光は最低限で
 ホタルは光によって仲間と会話をしています。懐中電灯や車のライト、カメラのフラッシュなどは、ホタルの会話を妨げます。人工の光は最低限にしましょう。
ホタルを採取しない
生息地に踏み込まない
 松山市内のホタルは数が減っています。保護するために、採取したり、生息地を荒らしたりしないようにしましょう。草むらには夜行性の毒蛇であるマムシなどの危険な生きものもいます。
路上駐車をしない
ゴミを捨てない
大声や大きな音を出さない
 ホタルは里の生きものです。生息地の近くで生活している市民の皆さまの迷惑にならないように配慮して観察しましょう。
 

ホタルの放流についての参考資料

「ホタルの放流について」
小川次郎氏(日本野鳥の会愛媛副代表)寄稿
自然環境教育えことのは発行「小さな子どものための『野ともだち』ずかん」より